なぜ「HIT-MAN ARRIVAL」が作られたのか。

学生時代の記憶と今の技術が、手の届かないものを可能にさせた。

100人刑事を見た時、衝撃を受けた

2002年、専門学校生だった私はテレビでやってた一つの企画に衝撃を受けます。



その番組は日本テレビ系で現在も人気の「鉄腕DASH」内での単発企画。



【 TOKIO VS 100人刑事 】



TOKIOが100人の人間から逃げる壮大なスケールの鬼ごっこでした。



これを見た時、「なんて面白いんだ!これを実際にやってみたい!!」と心底思ったものです。



番組で使っていたのは、山岳救助用の「ビーコン」というアイテム。



刑事がTOKIO(逃走側)に近づくと、ビーコンが音を発する仕組みでした。



「絶対これをやってみたい」と思い、ビーコンを探してみると一個数万円もするじゃないですか。



レンタルでもいいからと探しましたが、やっぱり高い。現実的に無理だと判断し、泣く泣く諦めました。


鬼ごっこの可能性を知った「逃走中」

2004年、フジテレビ系で始まった「逃走中」はそんなモヤモヤを吹き飛ばしてくれました。



必要なのは「モノ」ではなく、「ヒト」であると。



面白い設定や仕掛けがあれば、鬼ごっこを大人でも楽しくできるんだと。



そのうち、仲間内で逃走中を実際にすることになります。



都内の大きな公園に集まって、スーツにサングラスの男達が大人を追い回す。



ミッションも導入して、1日楽しく公園で遊ぶ。



そんなことを不定期ながら続けていました。



「できたらいいな」と思っていた世界が現実な物に

時は経ちまして。スマートフォンが普及していく時代となりました。



みんながいわば「小さなパソコン」を持ち歩いてるんです。



それにはディスプレイもついていて、音楽プレイヤーのように音も出せる。



いろんな電波を受信できる機能までついている訳で。



開発者さえいれば、何か面白いことができそうな、そんな雰囲気がプンプンする「可能性を感じる状況」に来ていました。



2013年9月。iPhoneでお馴染みのAppleが「iBeacon」というものを発表します。



iPhoneがビーコンの受信機になる。日本で圧倒的なシェアを誇るiPhoneがビーコンの受信機に・・・!?



驚きを通り越して震えましたよ。やりたいと思ってたことができるかもしれないんだもん。



発信専用の機材も、手が届かないような高額なものではありませんでした。



多くの人の手元には受信機があり、発信機も買える程度の金額。



10年前のテレビの中で行われてたことができる環境が揃いました。


無ければ作ってしまえ。ゼロからの挑戦

受信機・発信機の問題が解決したとはいえ、まだ大きな問題は残っていました。



それはアプリケーションの開発者がいないこと。



ハードウェアがあっても、ソフトがなければ何も機能しません。



私はプログラム言語は全くできませんが日本語で仕様を書き、幼稚な絵を描き、どんなものが作りたいのかを具体化しました。



多くの機能は必要ない。残り時間のカウントダウン、現在発令されているミッション、そしてビーコン電波が受信さえできればそれで良い。



情報等は一括メールサービスで以前から配信するすべを知っていたので、わざわざアプリに搭載する必要はなかったのです。



ノートに「このアプリはこういう機能が欲しい」ということを整理して知り合いの開発者に見てもらうと、「これだったら作ってあげる」という事に。



まさに手を差し伸べてもらって、やっとリリースにこぎ着けました。


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